この記事では、こんな疑問を解決します。
結論から言うと、赤ちゃんのミルクを作るのに水道水を使っても問題はありません。
粉ミルクメーカーの「meili」さんのホームページには、
当社の粉ミルクは、国内の水道水で溶いた時に母乳にできるだけ近くなるようにつくられている
と、記載されています。
メーカーが言ってるのなら信用できますよね。
ですが、
・10分以上沸騰した水道水を使う
・浄水器で浄水した水を使う
と、より安心・安全なミルクを作ることができます。
可愛い赤ちゃんのために、水道水を使った安心・安全なミルクの作り方をご紹介します!
もくじ
日本の水道水は安全
日本の水道水は、「水道法」という法律で定められたとても厳しい条件をクリアした水です。
世界的に見ても、水道水が飲める国は珍しいです。
それほど、日本の水道水の安全性は高いです。
実際に、日本で売られている粉ミルクの多くは、水道水で溶かすことを前提に作られているようです。
赤ちゃんのミルクに水道水を使う時の注意点
日本の水は安全ですが、注意点もあります。
1、鉛製水道管問題
古い(昭和57年以前に布設された)水道管は、鉛製の水道管の可能性があります。
この場合、水道管から鉛が溶け出し、人体の影響を及ぼします。
現在は鉛製の水道管は禁止されていて、順次取り替えが進んでいますが、未だに鉛製の水道管もあります。
2、発がん性物質トリハロメタン
水道は塩素を使って病毒していますが、こうすると、「トリハロメタン」という発がん性物質がつくられてしまいます。
日本の水質基準は厳しいので、生涯にわたり摂取し続けても健康に影響のない量以下のトリハロメタンしか含まれていませんが…。
赤ちゃんが飲むので少し心配ですね。
3、貯水槽の管理
マンションや団地、ビルでは、貯水槽に一旦水道水を貯めてから、ポンプ等で各蛇口に給水している場合があります。
このマンション等に設置された貯水槽の管理については、以下のように決まっています。
・10立法メートルを超える貯水槽
水道法により、1年に1回の清掃と検査機関による法定検査を受けることが義務付けられている。
・8〜10立法メートルの貯水槽
県条例、市条例により、1年に1回の清掃と検査機関による法定検査を受けることが義務付けられている。
・8立法メートル以下の貯水槽
1年に1回、清掃が義務付けられている。
法定検査の義務なし
つまり、小規模な貯水槽の管理は、設置者任せです。
こうなると蛇口からでる水道の水が必ずしも安全・安心とはいえないかもしれません。
最近、マンションの貯水槽で泳いでいる動画を投稿して、犯人が書類送検されたというニュースがありました。
皆んなが飲む水ですよ。
こんなニュースを聞くとぞっとしますよね。
より安心・安全なミルクを水道水で作る方法
日本の水道水は安全ですが、家庭の蛇口から出る水は、上記の通り必ずしも水質が保たれているとは言い切れません。
そこで、より安心・安全なミルクを水道水で作る方法をご紹介します。
1、水道水を10分以上沸騰する
水道水に含まれる発がん物質「トリハロメタン」は、10分以上、沸騰させることでほとんど揮発して消失します。
赤ちゃんのミルクを作る時は、10分以上沸騰させた水道水を使って下さい。
注意ポイント
トリハロメタンの濃度は、沸騰直後に一時的に増加します。必ず10分以上沸騰させて下さい。
2、浄水器を設置する
蛇口に取り付けられて、トリハロメタンを除去してくれる浄水器が市販されてます。
また、浄水器によっては、トリハロメタンだけでなく、溶解鉛や塩素も取り除いてくれるものもあります。
安心・安全なミルクを水道水で作るためにやること
水道水で作ったミルクを赤ちゃんに飲ませても問題ありません。
ですが、
・10分以上沸騰させた水道水を使う
・浄水器で浄水した水道水を使う
と、より安心・安全なミルクを作ることができますよ!
因みに、赤ちゃんがお腹が空いて泣いている時に、10分沸騰させるのは、精神的な圧力が相当かかるので、
- 沸騰させた水道水をポットに保温
- 浄水器の水をポットで沸かして保温
しておくと便利です。